HARADA'S STAFF

スタッフ紹介

木谷 祐介

オーダーユニフォームの「設計図」をひく
HARADAのファーストパタンナー

企画生産部 OUCデザイン室パタンナー 木谷 祐介

専門学校で勉強はいかがでしたか?

入学して様々な授業を受け、半年くらいして、「もしかしたら自分が向いているのはデザイナーではなく、パタンナーなのではないか」と感じ始めました。それでパタンナーの世界に入っていくことになります。

デザイナーとパタンナー、何が違うのでしょうか?

言うなれば「服の設計図」をつくるのがパタンナーです。 デザイナーは「デザイン画」で、その洋服で創りたい世界の意図を表現します。それはイメージであり抽象的な世界です。 パタンナーはその、デザイナーの「意図」をくみ取り、いかに現実に落とし込んで実現していくかを設計するわけです。 デザイナーの世界観や哲学そのままだと、現実の人間が衣服として着用するときに実現可能かどうか難しい部分もあります。生地や裁断やそのラインやカーブひとつで変わってきます。

現実にデザインが誕生するには、 実現可能な要素を具体的に組み立てていくことが必要なんですね。

そうです。だから、目指したいこととできることのバランスを考え、「そのコンセプトならもっとこうした方がいい」という提案もしていきます。

デザイナーよりもパタンナーが向いていると感じたのは、 その「設計図」の面白さでしょうか?

そうですね、デザイナーは無から独自のイメージを生みだす部分が大きいと思います。私はそれよりもっと「職人」的な、手を動かしてものづくりに繋がる、その方が好きなのかなと思います。 ただ、デザイン自体の勉強もしていましたからデザイナー視点もあります。デザインコンセプトを大切にしてパターンを作成する、その意識は強く持っています。それは今の自分の強みだと思っています。

量販アパレル、レディーズ、メンズコレクションとキャリアから、 ワークウエアの世界に飛び込こんだ木谷さんからみて、 相違点や共通点はありますか?

目的や求められる特性は違いますよね。ユニフォームの特性は多々ありますが、「長く使える」というポイントは大変重要だと感じます。そこでデザインやパターン制作も、今までの世界とは違う課題があります。 でも、人間が着用する洋服という部分は同じです。着る人が快適で、喜ぶという共通点は大切だと思います。 会社組織の違いでいいますと、今まで所属した組織は「既存のシステム」が確立していました。そこでどの部分を担当してどんなアウトプットをしていくか、というのが仕事で、部署も流れも仕事内容も変えようのないものです。しかし、HARADAでは全くゼロから、自分がOUCのものづくりの流れやシステムを積み上げていく楽しさがあります。関わる範囲も今までにない広さだと思います。責任も大きいですが、自由にやらせてもらっている、自由度が高いですね。 デザイナーとがっちり打合せをして、営業の方とともに、顧客のために仕事をする、このワンチーム感覚も、他では味わえなかった部分です。

小さな組織ならではの柔軟さと自由度ということでしょうか

そうですね、あともう一つ大きいのは「お客さまの顔と声をみられる」ことでしょうか。 今までは自分の作った商品を着られたお客さまの声を直接聞く、という機会など、なかなかありませんでした。でも、今は納品したお客さまから感想を伺うことができるので、現場の声を取り入れて改善していきます。HARADA はお客さまに向き合い、声を大切にしているのがよくわかります。実際に私たちの作ったユニフォームで喜ばれているお客さまの顔や声をみられるのが、とてもおもしろいです。

木谷 祐介