東京時代、僕は仕事しかしていない。家族が崩壊しそうだった

東京では15年間、アパレル企業でメンズ＆レディスカジュアルウェアの企画を担当していました。超多忙で朝から夜遅くまでずっと仕事ばかりの毎日でした。長女、二女と生まれて妻がワンオペ子育てに悲鳴をあげる状態になり…これでいいのか？　と妻と話し合うようになりました。 実は自分は長男で実家を継ぐことも考えていましたし、将来的には奈良の方に帰るという展望もあったのです。そこで、これからの家族の生活や子どもの将来、実家のことを総合的に考えて「子供が小さいうちに奈良にUターンしよう」ということになりました。そのタイミングも話し合い、「子どもが物心つかない頃の方がいいな」と決断して2020年の4月に引っ越しをしました。 妻がいちばん大変で、よく決心してがんばってくれています。東京生まれ東京育ちですから、まったく馴染みのない関西に飛び込むのは正直抵抗があったようです。そこで、Uターンについては「僕が仕事優先ではなく家庭優先の生活をする」というのが第一条件でした。 僕はこのような家族の生活、新しいワークライフバランスを念頭に転職サイトで就活をして、最終的にHARADAのトップ面接を受けて決定しました。

働き方があっている。そしておもしろそう

HARADAに決めた第一の理由は、「時間的に融通が利きやすく働き方に合っている」ということでした。僕の要望や就活の希望にも理解をもっていただきました。 最終面接は社長と大村次長でしたが、条件以外にも「パワーがあって面白そうだな」と強く感じました。 実は、前職の職種を活かしてすんなり入社出来そうな候補企業もあったんです。でも、東京と同じ働き方をまた続けることはできません。家族中心のライフスタイルを優先して、今までとは違う畑に飛び込むことにしました。

命にかかわる仕事の服の検品は、着る人の命を守る、ということ。 特殊素材や意匠登録分野…勉強することがおもしろい

配属部署は生産部。あがってきたOUCサンプル品の検品、および納期管理が 主な業務です。 サンプルチェックというのは、注文されたオーダーユニフォームのサンプルが、その仕様書やデザイン画と合っているかどうか、不具合やミスがないかをチェックするのですが、まちがい探しをすればいいのではありません。その仕様書自体も完全にまちがいがないとは言い切れない。僕たちは「この仕事の人はこの素材で大丈夫か」「このデザインで安全安心に仕事ができるのか」、最終的にきちんとお客さまへ提供できるかどうか、という観点をもってチェックします。 例えば、「難燃素材」などはカジュアルアパレルでは扱ったことのない素材でした。同じ「燃えにくい素材」が必要な現場と行っても、仕事内容が違えばこの素材でいいのか別機能もある難燃素材がいいのか、様々な条件や制約によって異なってきます。素材特性の知識からの判断が重要なのです。 「命にかかわる仕事をしている人の服」を扱っている、これは、今までのカジュアルアパレルでは経験していなかった世界です。その重要性に気を引き締めつつ日々勉強をしているところです。 ほかにも、特許や意匠登録についての法的な部分、ユニフォーム業界の常識や流れなど今までは接点の無かった分野です。ここも毎日勉強です。

コミュニケーションの良さとフレキシブルな社風で 家族との時間がしっかりとれる生活になった

前職とは違う世界・業務ですが、目の前にユニフォーム業界大ベテランの上司・米山さんがおられて、疑問に思うことはすぐに相談できるので安心して仕事をしています。働き方についても米山さんをはじめ会社全体が「やることができていれば自由にやっていい」というスタンスなのがありがたいですね。 タイムテーブルとしては、僕は子どものお風呂担当なので18時に退社するようにして、19時ごろ帰宅して子供たちとお風呂に入ります。子どもたちはお母さんとの方がいいようですが（笑）その分、朝7時に出社して始業前に自分の業務を準備したり勉強したりの時間を作っています。9時に全員で掃除をして朝礼と業務連絡、あとは各自の業務に就くというルーティンです。

まずはHARADA生産部を確立した部署にして、5年後は企画部門も手がけたい。 将来は営業から納品まで一貫する仕事をやってしてみたい

これからの僕の仕事ですが、まずはしっかり勉強して米山さんと「生産部」を確立させたい。あとは前職の知識を活かす企画部分にも携わっていきたいですね。もうひとつやってみたい仕事は「営業から納品まで全部自分で担当する」案件です。自分で顧客を開拓してヒヤリングをしてデザインを起こし納品まで管理までしたいですね。会社に貢献して給料もアップできそうですし（笑）